【Excel VBA】データ入力のある最終行と最終列を取得する方法

Excel

2025.01.23 2025.01.18

Excel VBA（Visual Basic for Applications）は、Excelでの業務を自動化するのに非常に便利なツールです。この記事では、Excelシート内でデータが入力されている最終行と最終列を簡単に取得する方法を解説します。　

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最終行と最終列を取得する必要性
最終行と最終列を取得するVBAコード
1. コードのポイント
【応用例】データ範囲を動的に取得する方法
注意点
まとめ

最終行と最終列を取得する必要性

Excelシートにデータを追加・編集する際、最終行や最終列を特定することはよくあります。例えば、

新しいデータを追加入力する際
データ範囲を動的に取得したい場合
シート全体のデータを操作するマクロを作成する際

このようなケースでは、VBAを使って最終行や最終列を特定することで効率的な処理が可能になります。

最終行と最終列を取得するVBAコード

以下は、指定したシートで最終行と最終列を取得するサンプルコードです。

Sub GetLastRowAndColumn()
    Dim ws As Worksheet
    Dim lastRow As Long
    Dim lastColumn As Long

    ' 使用するシートを指定
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")

    ' 最終行を取得
    lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row

    ' 最終列を取得
    lastColumn = ws.Cells(1, ws.Columns.Count).End(xlToLeft).Column

    ' 結果をメッセージボックスで表示
    MsgBox "最終行: " & lastRow & vbCrLf & "最終列: " & lastColumn
End Sub

コードのポイント

最終行の取得
- ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row は、最初の列（A列）を基準に最終行を取得します。
- Rows.Count はシート内の総行数を表します。
最終列の取得
- ws.Cells(1, ws.Columns.Count).End(xlToLeft).Column は、最初の行（1行目）を基準に最終列を取得します。
- Columns.Count はシート内の総列数を表します。
メッセージボックスでの表示
- 結果を視覚的に確認するためにメッセージボックスを使用しています。

【応用例】データ範囲を動的に取得する方法

以下は、最終行と最終列を使って、シート内のデータ範囲を動的に取得する方法です。

Sub GetDataRange()
    Dim ws As Worksheet
    Dim lastRow As Long
    Dim lastColumn As Long
    Dim dataRange As Range

    ' 使用するシートを指定
    Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")

    ' 最終行と最終列を取得
    lastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
    lastColumn = ws.Cells(1, ws.Columns.Count).End(xlToLeft).Column

    ' データ範囲を取得
    Set dataRange = ws.Range(ws.Cells(1, 1), ws.Cells(lastRow, lastColumn))

    ' データ範囲を選択
    dataRange.Select

    ' 範囲をメッセージボックスで表示
    MsgBox "データ範囲: " & dataRange.Address
End Sub

注意点

空白セルへの対応
- データが途中で途切れている場合、End(xlUp) や End(xlToLeft) では正確な範囲を取得できない可能性があります。
- 必要に応じて特定の範囲や列を基準にする工夫が必要です。
余計な形式の削除
- 使用していないセルに書式設定やコメントがあると、最終行や最終列の計算結果に影響を与えることがあります。
- 予め不要なセルのクリアなどデータクレンジングを行う必要がある場合もあります。