Gitでコミットする際に、以下のような警告メッセージが表示されることがあります。
warning: CRLF will be replaced by LF the next time Git touches itこの警告は、Windows環境で作業する場合に表示されるケースが多いですが、まれにMacやLinuxでも発生する場合があります。
警告の意味は改行文字の処理に関するもので、CRLF（Carriage Return Line Feed）がLF（Line Feed）に置き換えられることを示しています。変換方向は CRLF ⇒ LF です。
それでは、この警告が表示される理由と、それを解決する方法について詳しくご紹介していきます。
警告の理由
この警告が表示される主な理由は、WindowsとUnix系システム（LinuxやMacなど）の改行文字の違いに関連しています。
Windowsでは改行文字としてCRLFが使用され、Unix系システムではLFが使用されます。Gitは、プロジェクト内で一貫性を保つために、すべての改行文字をLFに統一する傾向があります。
そのため、Windows環境でCRLFを使用している場合、GitはそれをLFに変換しようとします。この警告は、その変換が行われることを通知するものです。
解決方法
この警告を解決するためには、いくつかの方法があります。
.gitattributes ファイルの追加
プロジェクトのルートディレクトリに .gitattributes ファイルを作成し、改行文字の処理方法を指定します。
この設定は、改行文字をLFに変換することを意味します。これにより、Gitが自動的に改行文字を変換し、警告を回避します。
ファイル内容は下記の通りです。
* text=auto eol=lf※Windows環境ではドットから始まるファイルは最初から作る事は出来ませんので、一旦「gitattributes」という名前のファイルを作成した後に、「.gitattributes」にリネームをします。
Gitの設定変更
Gitの設定を変更して、自動的に改行文字の変換を行わないようにすることもできます。
git config --global core.autocrlf falseこの設定は、Gitが改行文字の変換を自動的に行わないようにします。この設定を使用する場合、改行文字の管理をご自身で管理する必要があります。
まとめ
GitでのCRLFからLFへの変換警告は、Windows環境で特によく見られますが、他の環境でも起こる可能性があります。この警告は、Gitがプロジェクト内での一貫性を維持するために改行文字をLFに変換しようとしていることで表示されます。
この警告が表示された場合、.gitattributes ファイルの追加やGitの設定変更で解決することが出来ます。
